天然のソープストーンを彫刻し、色石と貝殻で構成された花模様を象嵌した、美しく手作業で作られた楕円形の小物入れ。その構成は、ムガル帝国時代に完成し、後にルネサンス期のフィレンツェにも波及したピエトラ・ドゥーラの伝統を想起させます。これは、二つの装飾遺産の対話と言えるでしょう。

蓋の花のモチーフは、温かみのあるオレンジとグリーンのトーンと、柔らかく自然な縞模様が組み合わされています。側面には、手彫りのジャリ格子細工が施され、深みと軽やかさを添えています。それぞれのカットはわずかに不規則で、手作りであることを静かに物語っています。

フィレンツェ近郊の街を旅中に見つけたこの作品は、その落ち着いた美しさと手触りの良い存在感ですぐに目を引きました。ジュエリーや小さな記念品を収納したり、棚や化粧台の装飾アクセントとしてお使いいただけます。

原産地：インド
素材: 石象嵌を施したソープストーン（ピエトラ・ドゥーラ技法）
手作り、ユニークな表面の変化